夢幻の旅:第十一話
翌朝、目を覚まして出社したものの、どうやって蛍のことを話そうか頭がいっぱいで仕事が手につかない。大事な話だし繊細な事柄なので、良美を怒らせないよう慎重に事を進ませたい。
昼休みに健康診断を受けた病院へ電話し、糖尿病検査 ...
丸神の滝で涼んできました
日本一暑くなる街の近くに住んでるためか、夏が嫌いである。だいたい、天気予報で関東最高気温を記録した街を見ると、毎日のように熊谷市だ。「あついぞ! 熊谷!」などと街おこしに利用している場合ではない。本当に暑いのだ。
熊谷 ...
夢幻の旅:第十話
昨日に続いての自分で自分に送信しているメールに驚き、メールを確認すると、やっぱりタイトルも本文もない。
なぜこんなメールが着信するのか考えていると、キッチンから良美が話しかけてきた。
「健康診断の結果が届い ...
夢幻の旅:第九話
あの水晶のチョーカーは今でも身に付けている。良美の手前、名前を彫ったタグは取ってしまったが、俺が気に入って作ったんだし毎朝身に付けることが習慣化してしまっていた。
右手で涙を拭いながら立ち上がり、夕闇の中を駐車場まで歩 ...
夢幻の旅:第八話
――お父さん? なに言ってるんだ、この娘は……。
突然の事で頭が混乱して言葉が出てこない。あたりまえだ、俺に子供はいないんだから。
もしかしたら、この娘は頭がおかしいのかもしれない。いや、ひょっとしたら新 ...
夢幻の旅:第七話
蛍は女性誌を一冊抱えてニコニコ微笑みながら、顔を向けただけの俺を見つめている。
一瞬ドキリとし、抱きしめてしまいたい衝動に駆られるものの、なぜか同時に罪悪感が沸き起こり、一歩踏み出そうとした足が止まった。
...
Gimme Gimme Shock Treatment 其の5
白目を剥き痙攣するヘンタイロスの頭からは、薄っすらと煙さえ立ち上っている。アヘイジは全身を痙攣させるヘンタイロスを満足そうに眺めると、寿司怒雷武のスイッチを切った。
「ポォゥッ! グゲッゴォ……」
寿司怒雷 ...
夢幻の旅:第六話
付録を付けるのはスタッフに任せるとして、カートに置いた雑誌を出してしまおう。今日の商品入荷量では、雑誌に付録を付けてからだと開店時間を過ぎても雑誌が出ない。女性誌は付録付き商品が多く、今日の入荷品の半分近くが付録付きの女性誌だ。
夢幻の旅:第五話
翌朝、目を覚ましてダイニングへ向うと、良美が作る朝食の匂いが漂ってくる。
「おはよう」
「おはよう。あなた、新聞取ってきて。いま手が離せないの」
良美に言われ、門のところまで新聞を取りにいき、ダ ...
Bastards Can’t Dance
お前は凡人 俺は破壊者
毎日の暮らしに満足して幸せを感じるお前 毎日の生活に疲れて絶望を感じる俺の違いさ
お前が自分探しの旅をしてるのは 変わらない毎日に飽きてきたから
だけど考えてみろよ お前はそ ...
