読み切り長編小説

創作長編小説

神様の贈りもの

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 課長の配慮で2月から店舗で勤務することになったが、やっぱり体を動かして働いてると嫌なことを思い出す機会が少ない。本部でデスクワークをしてるより精神的に楽だし、なにより自分で売り場を作るのが楽しいし商品が売れると励みになる。最初は本部 ...

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神様の贈りもの

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 途中でコンビニに立ち寄り弁当でも買おうと思ったが、どうにも食欲が湧いてこない。まあいい、腹が減ったらファミレスにでも行けば済むことだ。そのままアパートの駐車場まで行き、出入口横の自動販売機で缶コーヒーを二本買い、部屋戻った。 ...

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神様の贈りもの

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 俺の涙で濡れた離婚届の上に理恵子の涙が重ねて落ち、二人の署名が滲んでいく。その離婚届を理恵子が拾い、代わりに通帳や印鑑を置き、頬を涙で濡らしたまま無言で部屋から出ていった。理恵子の後ろ姿を目で追いながら、心に空いたブラックホールのよ ...

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神様の贈りもの

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 離婚しようとしてる相手の金を勝手に使うなんて考えられないし、勝手にアパートの連帯保証人にされたのだって信じられない。そんなの、たとえ夫婦でも有印私文書偽造じゃないか。なにより、親父とお袋が援助してくれた金が入っていた口座は、両親から ...

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神様の贈りもの

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 もしかしたら服や本の間、CDの間に紛れ込んでいるかもしれない。そう思って全ての荷物を取り出して確認するものの、預金通帳も印鑑も入ってない。ダイニングに置きっぱなしになっている何個ものゴミ袋の中や、置いてあるはずのないキッチンや玄関ま ...

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神様の贈りもの

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 実家からアパートへ戻る途中でコンビニに立ち寄り、夕食の弁当とビールを二本買った。荷物を片付けるのに手間がかかりそうなので、途中で作業を中止したくなかったのと、短期間とはいえ、理恵子と二人で暮らした住まいになるべく長くいようと思ったか ...

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神様の贈りもの

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 自室に籠ってゴロゴロしてると惨めな自分の姿しか浮かばないので、どんどん鬱になってくる。それでも何もする気にならないし、このまま夜まで過ごしてしまおうかとも思ってしまう。部屋の窓に目をやると信号機があの時と同じように青、黄、赤と変わっ ...

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神様の贈りもの

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 自分の人生を他人の人生と比べるなんて、とっくに止めてる。人様を羨むより、あきらかに人より恵まれてない自分の人生、明日どうなるかなんて考えず今を生きよう、昨日より今日を良くしようと生きてきた。だけど今の俺の在りようはどうだ? 日々悪く ...

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神様の贈りもの

創作長編小説

 ――結局あの後、目が覚めたら朝になっていたので、あの出来事が現実だったのか夢だったのかは未だ分からない。でも、言われることは違っていても、今もあの光と声の夢を見続けているので夢だったのかとも思う。そのことも含め、過去を振り返りながら ...

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神様の贈りもの

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 自室に戻って照明の豆電球だけは点けたままベッドに飛び込み、恐怖でエンジンブローしそうなほど高鳴っている心臓の鼓動を感じながら、タオルケットを頭まで掛けた。神社の御神木といいチャイムが鳴ってるのに誰もいないことといい、今日の出来事は絶 ...