読み切り長編小説

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 会場を後にする客の流れを見ていると、隣に座る板野先輩が立ち上がる気配がして俺も席を立つ。

「帰るっぺぇ。何か食っていくか」

「そうっスね、腹が減りましたよ」

 ライブで興奮したためか、さっきから腹 ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 なんだろうと思い、立ち止まって二人を交互に見ていると、女がバッグから何かを取り出し歩み寄ってくる。

 女は俺の目の前で立ち止まり、何かを手にして両手を差し出した。

「マガジン出版でヤンヤンという女性向け雑誌を ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 端末室のドアを開けると、板野先輩が両手で頭を抱えたまま動かない姿が見える。

 足音を立てないよう近付き隣の空いた席に腰掛けると、先輩がこちらに顔を向けた。

「安養寺、丁度いいところに来た。このデータ直してくれ ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 翌日も、そのまた翌日もプログラムと格闘する日々。帰る時間も十九時、二十時、二十一時と遅くなっていく。

 だいたい、プログラムを制御するジェーシーエルという汎用機はんようき向けの言語がよく分からない。

 コンパ ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

「安養寺君、その頭はなんだ? 鶏のトサカみたいじゃないか」

 声をかけられてハッとし、振り向くと大滝課長が立っている。

 カツラで偽装した頭を見抜くような厳しい視線を投げつける課長に、咄嗟とっさに適当な言葉が出 ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 仕事に戻り、再び始まるプログラムとの格闘。

 向かいの席に座る薮田さんを見ると、左手で頭を抱えながら体を揺すっており、なにかブツブツと呟つぶやいている。

(集中しすぎて独り言でも言ってるのか?)

...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 ボールペンの先で指されるサブシステムのフローチャートは、素人の俺からすると複雑すぎて頭が混乱しそうになる。

 それでも必死に説明を聞くが、注意が駒田主任の突き出した胸に向けられてしまい集中できない。

(ブラジ ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 鍋とフライパンを片付けて服を脱ぎ、バスルームに入りシャワーを浴びる。

 股間を見れば女の液体がベッタリ付き、白く乾いてバリバリになった自分の陰毛があった。

(これじゃ女の匂いがするって嫌な顔されるよなぁ……) ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 途中、アパート近くにある教習所から突然車が飛び出してきて驚いたが、俺より運転している女と助手席の教官のほうがびっくりした顔をしている。

 思わず笑ってしまったが、俺も教習所に通ってるときはドキドキしながら運転したものだ。 ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

(やるって、なにをやるんだ?)

 彼女の言葉を理解できないままでいると、ミーが俺の左腕を掴つかみ歩きはじめた。

 引っ張られるまま付いていくと、悲鳴館近くのコンビニの角を曲がり、路地に入ってすぐのラブホテルに入 ...