読み切り長編小説

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

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 端末室のドアを開けると、板野先輩が両手で頭を抱えたまま動かない姿が見える。

 足音を立てないよう近付き隣の空いた席に腰掛けると、先輩がこちらに顔を向けた。

「安養寺、丁度いいところに来た。このデータ直してくれ ...

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ロックンロール・ライダー

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 翌日も、そのまた翌日もプログラムと格闘する日々。帰る時間も十九時、二十時、二十一時と遅くなっていく。

 だいたい、プログラムを制御するジェーシーエルという汎用機はんようき向けの言語がよく分からない。

 コンパ ...

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ロックンロール・ライダー

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「安養寺君、その頭はなんだ? 鶏のトサカみたいじゃないか」

 声をかけられてハッとし、振り向くと大滝課長が立っている。

 カツラで偽装した頭を見抜くような厳しい視線を投げつける課長に、咄嗟とっさに適当な言葉が出 ...

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ロックンロール・ライダー

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 仕事に戻り、再び始まるプログラムとの格闘。

 向かいの席に座る薮田さんを見ると、左手で頭を抱えながら体を揺すっており、なにかブツブツと呟つぶやいている。

(集中しすぎて独り言でも言ってるのか?)

...

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ロックンロール・ライダー

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 ボールペンの先で指されるサブシステムのフローチャートは、素人の俺からすると複雑すぎて頭が混乱しそうになる。

 それでも必死に説明を聞くが、注意が駒田主任の突き出した胸に向けられてしまい集中できない。

(ブラジ ...

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ロックンロール・ライダー

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 鍋とフライパンを片付けて服を脱ぎ、バスルームに入りシャワーを浴びる。

 股間を見れば女の液体がベッタリ付き、白く乾いてバリバリになった自分の陰毛があった。

(これじゃ女の匂いがするって嫌な顔されるよなぁ……) ...

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ロックンロール・ライダー

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 途中、アパート近くにある教習所から突然車が飛び出してきて驚いたが、俺より運転している女と助手席の教官のほうがびっくりした顔をしている。

 思わず笑ってしまったが、俺も教習所に通ってるときはドキドキしながら運転したものだ。 ...

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ロックンロール・ライダー

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(やるって、なにをやるんだ?)

 彼女の言葉を理解できないままでいると、ミーが俺の左腕を掴つかみ歩きはじめた。

 引っ張られるまま付いていくと、悲鳴館近くのコンビニの角を曲がり、路地に入ってすぐのラブホテルに入 ...

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ロックンロール・ライダー

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 股間の痛みに耐えながら駅まで歩き電車に乗るものの、気分は晴れない。ラブホテルに入ってしまったとき、受付のオヤジに助けを求めることもできたはずだ。

 吊革に掴まり窓を見ると、虚ろな目をした自分の顔が目に入る。

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ロックンロール・ライダー

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 便器の前に立つと、どれくらい膀胱に入ってたんだと思うほど小便が出る。

 スッキリして外に出ると、みんな帰ってしまったのか会社の人たちは誰もいない。

 飲み会の喧騒から解放され、週末で賑わう都会の雑踏の中に一人 ...