創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 神社の前に来た俺たちは鳥居の前で立ち止まり、誰からともなくペコリと頭を下げた。こういった仕来たりや礼儀作法には、なぜかゴリがうるさい。

「みんな、鳥居の真ん中通るなよ」

 ジメジメして体に纏わりつくような夜の ...

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

Sid Vicoius

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

 前年にSST時代の『Zen Arcade』に続く2枚組の大作『Warehouse:Songs and Stories』をメジャーレーベルのワーナー・ブラザース・レコードからリリースしたHusker-Duが、1988年に解散。ハスカー ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 ――夜十一時三十分、家の中から物音が聞こえなくなり静かになった。家族は全員床に就いたようだ。スウェットからジーンズとTシャツに着替え、カメラと家の鍵を持ってそっと階段を降りて行った。

 廊下も玄関も真っ暗で父と母も寝てし ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 目が覚めると部屋の中が薄暗くなっており、首や腕、脚のあちこちが痒い。小説を読んでたはずなのに、いつの間にか寝てしまったようだ。窓は全開のままだしTシャツに短パンじゃあ、蚊に刺してくれって言ってるのに等しい。痒くなって当たり前だろう。 ...

創作詩

Break My Stride

創作詩

奇妙な夢を見たんだ フロントバンパーが壊れた車で何度もスピンして遊んでる夢さ

助手席に乗ってるお前は怯え 大きな悲鳴をあげ俺を罵っていた

それを見た俺の頭の中で 自分の首を左腕に抱えたピエロが 空中ブランコに揺 ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 自宅の前まで行くと、庭に車が停まってない。ラッキーなことに母は買い物にでも出かけてるようである。今のうちにカメラを確保しておこう。これ幸いとばかり、家に入った俺は真っ先にリビングへ行き、戸棚に置いてあるカメラを取って二階にある自分の ...

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

東映

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

「今夜のあたしは血が燃え滾ってるんだ、あたしに触るとヤケドをするよ」
「すげぇや~ユミさん~」

この訳の分からない会話は、大映ドラマ『ヤヌスの鏡』の出演者、杉浦幸と風見慎吾の台詞であるが、宇津井健は突然踊り出し、南 ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 ゴリと高田とまーちゃん、ケンとチョーケン、そして俺と小和田が帰る方向が一緒だったので同じ方向へ帰る者同士で自然と固まり、校門に向かって話しながら歩き始めたときだった。

「コラ~ッ! 花壇の横に机を積みやがったのはテメーら ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 バレー部の部室が使えないなら、プール下の古い机や椅子が置いてある場所しかない。そこは以前、不良たちの溜まり場になっていたが、プール横に通称「大島農園」と呼ばれる花壇ができてからは、部員が一人もいない園芸部顧問、大島先生を恐れて誰も近 ...

創作詩

LOVE SONG

創作詩

愛しくて苦しくて心が砕け散りそうになる

こんなにも愛しているのに こんなにも求めているのに まだお前と会ったことがない

一日たりとてお前を忘れたことはない お前は俺の全てだから

お前が去ったと知った ...