雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

ツギクル小説大賞

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

 今日の昼休憩中、スマホの着信音が鳴りメールを見ると、「受賞のご案内と賞金について」というタイトルのメールが来ていた。

「かぁ~、迷惑メール久しぶりだなぁ」

 二十五年前なら引っかかってるかもしれないが、パソコ ...

創作短編小説

Ghost Dance

創作短編小説

 高校三年生の夏休み、お盆直前に山の向こうに飛行機が落ち大惨事になった。

 隣の県の、我が県との県境にあるふたつ隣の街の学校の校舎や体育館が遺体収容場所になり、うちの方まで大パニック、ふたつ隣の街は、住民や市内の会社へ行く ...

オカマ地獄変

その他の危険

オカマ地獄変

 彼女は物心ついた頃に母親とともに風呂屋へ売られ、風呂屋で生きていくため、幼いころから男を喜ばせる性技を身に付けざるを得なかったのだ。よく見れば顔は整っており美人といって差し支えない。スラリとした身体は出るところは出ており腰はキュッと ...

オカマ地獄変

その他の危険

オカマ地獄変

「フフッ……訳が分からないって顔してるね。あんた、名前は?」

 シャブリン・ローズに言われ、名乗ってなかったことに気づいたベラマッチャはハッとし、紳士としての己を取り戻して恭しく名乗りはじめた。

「レディ、名乗 ...

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

その他の危険

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

「よお、ベラマッチャ! 久しぶりじゃねえか。酒でも飲みにきたのかい? へっへっへ……どうだい? 転職後の生活は?」

 アンソニー・ベラマッチャは、ポロスの街にあるポコリーノが不法占拠中の空き家に来ていた。そこには、シャザー ...

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

神様の贈りもの

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

 拙著「Heaven Sent」をお読みいただき、ありがとうございます。

 もともと小説を書き始めたのは、映画を見に行った帰りに夫婦喧嘩になったのが始まりでした。ロード・オブ・ザ・リングというファンタジー映画を見に行き、面 ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 夢で見るだけだと思っていた光と声が、なぜ真昼の店内に出現したのか分からない。だから混乱した。光の中から人が現れ、しかもあの声が「仲良くしろ」と、今まで見た夢とは違うことを言ったのだ。

 でも俺はすぐ、この篠塚由樹という女 ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 課長の配慮で二月から店舗で勤務することになったが、やっぱり体を動かして働いてると嫌なことを思い出す機会が少ない。本部でデスクワークをしてるより精神的に楽だし、なにより自分で売り場を作るのが楽しいし商品が売れると励みになる。最初は本部 ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 途中でコンビニに立ち寄り弁当でも買おうと思ったが、どうにも食欲が湧いてこない。まあいい、腹が減ったらファミレスにでも行けば済むことだ。そのままアパートの駐車場まで行き、出入口横の自動販売機で缶コーヒーを二本買い、部屋戻った。 ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 俺の涙で濡れた離婚届の上に理恵子の涙が重ねて落ち、二人の署名が滲んでいく。その離婚届を理恵子が拾い、代わりに通帳や印鑑を置き、頬を涙で濡らしたまま無言で部屋から出ていった。理恵子の後ろ姿を目で追いながら、心に空いたブラックホールのよ ...