創作長編小説

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創作長編小説

 椅子に座ったまま靴下を脱ぎ、診察台に上がって仰向けに寝ていると、横に来た榛沢先生が僕の足首を触診し始めた。

「痛いっ!」

 ズキンとする痛みに思わず声を出してしまったが、先生は気にする素振りも見せずに触診を続 ...