犬は外? 犬は内?

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

 犬が登場する物語を書いてるためか、妙に犬が飼いたくなっている。物心ついたころから、常に犬や猫をはじめとしたペットを飼ってる家庭で育ったためかもしれない。

 最後にペットを飼ったのは9年前に死んだ雑種犬だったが、この犬が死んだときのショックと悲しみが大きく、二度と犬や猫は飼わないと思った。

 あれから月日がたち、いま無性に犬が飼いたくなっている自分がいる。

チェコスロバキアン・ウルフドッグ

 晩飯を食いながら嫁とお袋に犬が飼いたいと話したのだが、お袋も嫁も室内犬なら自分で世話するのを条件に飼ってもよいと言う。いや、室内犬じゃなくて、今までと同じ外で飼うような犬だよと言うと、以前と違い庭に犬小屋を置く場所がないので駄目だと言い張る。

 確かに地面にコンクリートを打ち、車も一台増えたので犬小屋を置く場所がない。しかし、家の西側には犬小屋を置けるスペースがあるのだ。そのことを話し、スマホを取り出して昼間見ていたチェコスロバキアン・ウルフドッグと四国犬の画像を見せた。

 このチェコスロバキアン・ウルフドッグと四国犬を混ぜると最後に飼ってた雑種犬にそっくりの姿形になるのだが、嫁もお袋も散歩や躾、エサ代を理由に頑ななまでに反対する。それに血統書付きの高い犬に金は出さないと。

 犬や猫を買うなんてバカバカしい。そんなものは昔から拾うか貰うに決まっている。エサもメシに味噌汁をぶっかけて食わせとけばいい。

 そう言うと嫁は、今どき捨て犬も捨て猫もいない、それに高塩分のエサを食べさせるなんて動物虐待だし吠えると近所迷惑だと、俺の反論をせせら笑いやがったのだ。

 犬を飼うことへの同意を得られなかった俺は二人に失望し、スマホを持ってとっとと自分の部屋へ行くことにした。

四国犬

 パソコンの電源を入れ、何匹もの犬の画像を見てると心が癒される。動物を愛する俺の kind heart が分からない冷血人間と無駄話をするより、よほど充実した時間である。チェコスロバキアン・ウルフドッグと四国犬について調べてみると、残念なことにチェコスロバキアン・ウルフドッグは日本に入ってきてない犬らしい。だが犬を飼うことを諦められず、あれこれ犬の画像を見ていると、イタリアに住んでる日本人女性のブログにたどり着いた。

 チェコスロバキアン・ウルフドッグは、イタリアではよく見かける犬らしい。しかも値段は350ユーロ、4万5千円くらいである! 日本でチワワを買うより安いのだ。日本の天然記念物犬、柴犬や四国犬で10万円くらい。圧倒的な低価格じゃないか!

 あまりの羨ましさに思わずコメントしてしまうと同時に、この金額ならヘソクリで買えるのでは? と思い犬の輸入について調べてみた。だが、狂犬病の注射を打ったり生後6ヶ月以下の子犬は輸入できないなどの制約があったりし、費用も50万円くらいかかるようだ。

 犬を買ってしてしまえば二人とも仕方なしに飼育許可を出すだろうと思ったが、これでは諦めざるをえない。ここは大人しく子犬の里親にでもなる方法を探そう。

 犬を飼うには子犬の可愛さに賭けるしかない。誰か子犬を……できればチェコスロバキアン・ウルフドッグか四国犬か甲斐犬を……いや、贅沢は言わない。雑種でいいから子犬をください。