【徹底討論!】オタクとマニアの違いとは?

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

 現在働いている店舗は従業員にオタクが多い。連中の話はアニメやゲーム、マンガなどが多いのだが、たまにアイドルグループや声優の話しも出る。アニメはマジンガーZや巨人の星、ゲームは平安京エイリアンからゼビウスくらいまでの世代なので、オタク連中との年齢差もあって雑談すらままならない。

 俺の歳だと、オタクなんていうと小さい女の子を殺した奴や、ぶつぶつ独り言を言いながらニヤニヤしている奴など、ちょっと近づきたくないイメージがあるのだが、時代が変わり、一部の人たちの趣味だったものが相対化されて大衆に広まり、今やアニメやゲームは世界中で大人気だ。

 先日、店舗のオタク連中と話してて、ふと「ひとつの事に対してディープな知識を持ってるのがオタクなのでは?」と思い、尋ねてみた。

「俺も国内バンドも海外バンドもインディーズバンドしか聞かないし、そう考えると俺もパンクスじゃなくて結構ハードなオタクなのかもね」

「それ、オタクじゃありませんよ」

 連中からすると俺はオタクじゃないという。Extreme Noise Terror やボビー・スティールの THE UNDEAD など、有名なバンドを出したのが悪かったのか、それはオタクじゃないらしい。音楽がだめなら映画だと思い、東映映画「仁義の墓場」の話をしてみた。

「仁義の墓場って映画見た? 田中邦衛のポン中の演技は凄かったよね。それと渡哲也が骨壺から骨を取り出してかじるシーン」

「ポン中……」

 仁義の墓場の説明でオタク連中に引かれてしまい、マンガの話も叶精作やケン月影が好きな俺の知らないマンガばかり出てくる。オタク連中とまったく話しが噛み合わず、終いには連中だけでアニメの話を始める始末。結局オタク連中が食いついた俺の話は、自分が店長をしてる2店舗のうちの、ゲームセンターと同じ敷地にある店舗の駐車場に、アニメの女の子の絵が描いてある車が停まってる話しだけだったのだが、それも描かれているキャラクターが誰か分からず、そういう車は痛車(いたしゃ)というと逆に教えられて仕事に戻った。

 それにしても、オタクとはアニメやマンガ、ゲームなどの限定された世界だけなんだろうか? ファンやマニアとの違いは何か? コレクターはオタクとは違うのか? いまだ雑談すら差し支える我が店舗、ロックンロールが換骨奪胎されて無害になってしまったように、オタクも同じ道を進むのだろうが、一般化されてきた今でもオタクってのが何か分からない。

 詳しい人よ、誰かオタクとマニアの違いを教えてください。