ニヒリズム

創作詩

お前の夢なんて聞きたくない

お前の希望なんて知った事じゃない

闇の中に溶け込んで姿を隠していた

俺の夢は語りたくない

俺の希望も知った事じゃない

お前が羽ばたいた崖の上で、凄い女に出会った

俺の笛を吹く女は、俺を罵り、俺を蹴飛ばし組み伏せる

カラスの群れが叫びながら、彼女の不幸を祝福してる

この世の不幸を一身に集めた女

この世界が滅亡するまで、カラスの群れは彼女の不幸を祝福する

お前が失くしたものが何か知っている

金色に輝く海の底で、俺がお前の大切なものを壊したから

お前が羽ばたいた崖の上で、お前は俺に語りかける

「来たいか? 本当に」

凄い女に出会って俺の夢と希望は組み伏せられた

もう何もかもどうでもいい。だけど今はまだ行けない

凄い女が俺の上に跨って、恍惚とした顔で踊りながら何度も勝利の雄叫びを上げている

彼女が動かなくなるまで、俺は行けないんだ

創作詩

Posted by Inazuma Ramone