創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 目の前で一気にビールを飲み干し、空になったジョッキを手に立ち上がると、部屋のドアを開けて叫ぶ。

「お姉さーん! 生ビール二杯追加!」

 板野は、まるで餌を待つ犬のようにドアの前に立ち、ひったくるようにジョッキ ...