Heaven Sent:第二話
――実家の南を、西から東に流れる小さな川の北側の土手の上、真っ暗闇の中に俺は立っていた。まるで、映画のスクリーンかテレビ画面を見るように、俺が見るところだけ映像が写り他は真っ暗闇。下を見ると、普段は大人の膝丈くらいの水量しかない川だ ...
Heaven Sent:第一話
十二月二十五日クリスマスの夜、仕事を終えて、外灯も点いてない家に帰ると、暗闇の中手探りでドアの鍵穴を探し出して玄関を開けた。
真っ暗な我が家、灯りを点けようと壁に手を伸ばしてスイッチを操作するが、何度オン・オフを繰り返 ...