創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 一月半ば、高校卒業を目前に控え、まだ進路が決まってなかった俺は、親や教師に将来のことを考えるよう言われるのが嫌で、学校帰りに本屋へと足を向けた。

 就職情報誌を適当に開いて目に入った求人欄の電話番号を覚え、家に帰って電話 ...