第二話 Big Women 其の4
女はベラマッチャの身体を撫でると、顔に両手を伸ばしてジッと見つめる。顔から腕、胸と太ももを触りながらベラマッチャのマワシを脱がせはじめ、乳首を舐め回し始めた。緊張のため身体が動かないベラマッチャは、女にされるがままである。普段なら摩羅が勃起しているであろうが、今は緊張に性欲が打ち負かされている。
マワシを脱がせ終わり股間に手をやった女は、摩羅を見て淫らな笑みを浮かべ、ベラマッチャの唇に自分の唇を重ね合わせた。
「ウフフッ……。子供みたいに可愛いのを持ってるじゃないか」
一頻り身体を弄った女は、ベラマッチャから離れて椅子の横に置いてある鞄を弄ると、赤いロープと先が幾本にも分かれた鞭を二つ取り出し、ベラマッチャの顔を見てニヤリと笑った。
「緊張しているのかい? 私が座っていた椅子にお座りよ。これから気持ちいい事を始めるんだからさ」
女は自分が座っていた椅子に座るよう言い、赤いロープでベラマッチャの身体を椅子に縛り付けだした。両手両足の自由を残し、ベラマッチャの胴体と椅子を綺麗に亀甲縛りにしていく。不安を感じたベラマッチャは、女に話しかけた。
「キミィ、いったい僕をどうしようというのかね? これでは僕が動けないではないか」
「無粋な男だね。プレイ中は私をマミーとお呼び! 私のする事と言う事に絶対逆らうんじゃないよ!」
女はベラマッチャにきつい視線を送りながら命令口調で言うと、服を脱いで全裸になり、両手に鞭を持って椅子に縛り付けられたベラマッチャの正面に仁王立ちになった。刹那、ベラマッチャは自分の目から星が飛び散ったのかと思うような衝撃を身体に感じ、驚きの顔で女を見ると、女は下卑た笑みを浮かべながら手に持った鞭をベラマッチャ目掛けて振り下ろす。
「ギャッ!」
ベラマッチャは悲鳴をあげながら自由の利く両腕で鞭から身を守ろうとするが、女は構わず両手に持った鞭をベラマッチャ目掛けて振り乱す。
「どうだい! 気持ちいいだろう! 私をイカせるまでイクんじゃないよッ! 判ったら『はい、マミー』って返事をしな!」
女は勝手な事を叫びながら、ベラマッチャを滅多打ちにしていく。堪らずベラマッチャは椅子に縛り付けられてまま立ち上がり、咄嗟に片方の鞭を奪った。
「あッ!」
驚く女目掛け、ベラマッチャは鞭を振るった!
ビシィッ! という音と共に、女の「キャァッ!」という悲鳴が轟く。女は困惑と怯えと怒りが入り混じったような何とも言えない表情を浮かべながら、弛んだ腹の肉を揺らして壁際まで逃げた。ベラマッチャは女を追い駆け、尚も鞭で女を叩くが、逃げ場の無い女もベラマッチャを鞭で叩き、快楽のためのプレイルームである個室は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した!
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