創作長編小説

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創作長編小説

「おじさん、思い出したよ! ロボは三年前の夏、両神山で怪我してた子犬だったんだ!」

 おじさんは思い出すような顔をしながら助手席に座る僕の顔を見つめ、再び正面を見ながら口を開いた。

「あ~、あのとき拾った子犬か ...