Autographic 第二十七話:病院
朝、目を覚ますと鮭を焼く良い匂いが漂ってくる。眠い目を擦りながら布団から抜け出し、匂いを辿りながら居間へ行くと、おじさんが囲炉裏で味噌汁を作っていた。
「おう秀人、起きてきたか」
「おはよう、おじさん」
Autographic 第十六話:猟犬
「秀人! 突然いなくなったから心配したぞ!」
おじさんと新井さんが、猟銃を肩に掛けたまま凄い顔で近付いてくる。見ると、立ち止まって野犬を見ていた猟犬たちも、おじさんたちが来たら尻尾を振って動きはじめた。
「お ...