創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

「安養寺君、その頭はなんだ? 鶏のトサカみたいじゃないか」

 声をかけられてハッとし、振り向くと大滝課長が立っている。

 カツラで偽装した頭を見抜くような厳しい視線を投げつける課長に、咄嗟とっさに適当な言葉が出 ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 鍋とフライパンを片付けて服を脱ぎ、バスルームに入りシャワーを浴びる。

 股間を見れば女の液体がベッタリ付き、白く乾いてバリバリになった自分の陰毛があった。

(これじゃ女の匂いがするって嫌な顔されるよなぁ……) ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 地下鉄を乗り継ぎ、俺たちは六本木へ。

 駅の改札を抜けて地上へ出ると、道路の両側を埋め尽くすように立ち並ぶビルの狭間を、夜の街を彩るネオンや照明に照らされながら、大勢の人たちが歩いている。

 日は沈んでるはず ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 開発部はユニックス機が置いてある部屋と同じフロア、会社が入っているビルのひとつ上の階にある。

 階段を上っていき、「日本データサービス開発部」と書かれたドアを開けると、右側がユニックス機が置かれている部屋のドア、正面のガ ...