第六話 変態観測 其の2
四人は呆然とその様子を眺め立ち尽くした。
今、サンダーランド強制収容所に暴動の嵐が吹き荒んでいるのである!
「所長と副所長を捕まえてカンカン踊りを踊らせたれやっ!」
囚人たちは所長と副所長を捕 ...
第六話 変態観測 其の1
金属の擦れる音と共にコツコツという足音が聞こえ、ベラマッチャは眼を覚ました。
上半身を起こすと鉄格子の向こうに看守が立っており、美味そうな匂いも漂ってくる。
「おはようございます、使者殿。朝食を持って参りま ...
第五話 惑星番外地 其の2
三人は看守達の後に続いて通路を歩く。石造りの味気ない建物の通路は松明が灯っているだけであり、無気味さすら感じさせる。
刑務所の中は静寂に包まれており、自分達の足音以外、全く物音がしない。カツン、コツンと響く足音だけを聞 ...
第三話 監獄からの伝言 其の2
翌朝、日が昇る前に起きたヘンタイロスは、消えかかった焚火にもう一度火を付け朝食の支度を始めた。
鼻歌を唄いながらスープを作っていると、ベラマッチャとポコリーノが匂いに誘われるように起きてきた。三人は軽く挨拶を交わし、手 ...
第二話 木製番長 其の1
魔術師の所へ行く途中、ベラマッチャはずっと考え込んでいた。占いをして欲しいことはただ一つ、カダリカへの復讐のことだけである。
たった一人であの凶暴なカダリカ一味に復讐できるか考えると不安でならない。だが、もう後には引け ...