創作長編小説

夢幻の旅

創作長編小説

 駐車場から病院の前を通る道に出ると、東に向かって通勤ラッシュが終わった道路を走る。時間は朝十時過ぎ、交通量は少なく車は快調に走っていく。

 やっと退屈な入院生活から解放されたためか、俺は自然と助手席に座る良美に話しかけて ...