創作短編小説

溺れる髪

創作短編小説

 寝苦しい夏の夜、若者は涼を求め外に出てしまいがちだ。意味もなくコンビニの駐車場に溜まったり、バイクや車で走り回ったりする。

 夏のイベントといえば、花火や祇園祭、七夕などであるが、どの地域でも心霊スポットを巡り肝試しをす ...

創作短編小説

Ghost Dance

創作短編小説

 高校三年生の夏休み、お盆直前に山の向こうに飛行機が落ち大惨事になった。

 隣の県の、我が県との県境にあるふたつ隣の街の学校の校舎や体育館が遺体収容場所になり、うちの方まで大パニック、ふたつ隣の街は、住民や市内の会社へ行く ...

創作長編小説

神様の贈りもの

創作長編小説

 中学三年生の夏、一学期の期末テストが終わり授業が午前中だけになってから数日、茹だるような暑さの中登校すると、教室は大騒ぎになっていた。仲の良い友達たちが五人集まり、高田という奴が身振り手振りを交えて大声で何事かを話している。プロレス ...