創作長編小説

夢幻の旅

創作長編小説

 蛍は女性誌を一冊抱えてニコニコ微笑みながら、顔を向けただけの俺を見つめている。

 一瞬ドキリとし、抱きしめてしまいたい衝動に駆られるものの、なぜか同時に罪悪感が沸き起こり、一歩踏み出そうとした足が止まった。

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