創作長編小説

夢幻の旅

創作長編小説

 帰宅ラッシュの国道から灯りが全くない山道へ入り、細く曲がりくねった峠をひとつ超えると自宅がある地元の街だ。早く気持ちを切り替えなければならないのに、俺は車を走らせながら初めて蛍と出会った日のことを思い出していた。

(なぜ ...