ロックンロール・ライダー:第二十二話
端末室のドアを開けると、板野先輩が両手で頭を抱えたまま動かない姿が見える。
足音を立てないよう近付き隣の空いた席に腰掛けると、先輩がこちらに顔を向けた。
「安養寺、丁度いいところに来た。このデータ直してくれ ...
ロックンロール・ライダー:第十四話
股間の痛みに耐えながら駅まで歩き電車に乗るものの、気分は晴れない。ラブホテルに入ってしまったとき、受付のオヤジに助けを求めることもできたはずだ。
吊革に掴まり窓を見ると、虚ろな目をした自分の顔が目に入る。
...
ロックンロール・ライダー:第十一話
地下鉄を乗り継ぎ、俺たちは六本木へ。
駅の改札を抜けて地上へ出ると、道路の両側を埋め尽くすように立ち並ぶビルの狭間を、夜の街を彩るネオンや照明に照らされながら、大勢の人たちが歩いている。
日は沈んでるはず ...
【ライナーノーツ】back numberと私
※嫁に「工事現場の騒音みたいなのばかり聴いてないで、これを聴いてみろ」とCDを渡されたので、忘れて夫婦喧嘩にならないよう記しておく。
「革のパンツにブーツ、ありきたりなヘヴィメタルの格好は嫌だったんだ。ラモーンズを見てみろ ...
Boys be Sid Vicious
前年にSST時代の『Zen Arcade』に続く2枚組の大作『Warehouse:Songs and Stories』をメジャーレーベルのワーナー・ブラザース・レコードからリリースしたHusker-Duが、1988年に解散。ハスカー ...