創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 会場を後にする客の流れを見ていると、隣に座る板野先輩が立ち上がる気配がして俺も席を立つ。

「帰るっぺぇ。何か食っていくか」

「そうっスね、腹が減りましたよ」

 ライブで興奮したためか、さっきから腹 ...

創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 便器の前に立つと、どれくらい膀胱に入ってたんだと思うほど小便が出る。

 スッキリして外に出ると、みんな帰ってしまったのか会社の人たちは誰もいない。

 飲み会の喧騒から解放され、週末で賑わう都会の雑踏の中に一人 ...