創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 端末室のドアを開けると、板野先輩が両手で頭を抱えたまま動かない姿が見える。

 足音を立てないよう近付き隣の空いた席に腰掛けると、先輩がこちらに顔を向けた。

「安養寺、丁度いいところに来た。このデータ直してくれ ...