ロックンロール・ライダー:第二十七話
密集したパンクスの熱気で温度が上がるライブハウス、革ジャンまで汗まみれになった体を大勢の男たちに揉みくちゃにされながら興奮度が上がり続ける。
俺の周りで喧嘩をはじめる奴らまで現れたが、そんなこと知ったことじゃない。
ロックンロール・ライダー:第二十六話
朝起きてコンビニで朝食のパンと飲み物を買い、アパートに帰って食事をしながら財布の中身を確認する。
ルイスレザーの革ジャンを買ってしまったり、意図せずラブホテルへ行ってしまったため残金が乏とぼしい。かなり節約しないと今月 ...
ロックンロール・ライダー:第二十三話
なんだろうと思い、立ち止まって二人を交互に見ていると、女がバッグから何かを取り出し歩み寄ってくる。
女は俺の目の前で立ち止まり、何かを手にして両手を差し出した。
「マガジン出版でヤンヤンという女性向け雑誌を ...
ロックンロール・ライダー:第一話
一月半ば、高校卒業を目前に控え、まだ進路が決まってなかった俺は、親や教師に将来のことを考えるよう言われるのが嫌で、学校帰りに本屋へと足を向けた。
就職情報誌を適当に開いて目に入った求人欄の電話番号を覚え、家に帰って電話 ...