創作長編小説

ロックンロール・ライダー

創作長編小説

 股間の痛みに耐えながら駅まで歩き電車に乗るものの、気分は晴れない。ラブホテルに入ってしまったとき、受付のオヤジに助けを求めることもできたはずだ。

 吊革に掴まり窓を見ると、虚ろな目をした自分の顔が目に入る。

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