創作長編小説

夢幻の旅

創作長編小説

 あの水晶のチョーカーは今でも身に付けている。良美の手前、名前を彫ったタグは取ってしまったが、俺が気に入って作ったんだし毎朝身に付けることが習慣化してしまっていた。

 右手で涙を拭いながら立ち上がり、夕闇の中を駐車場まで歩 ...