Adios Amigos !

雑記帳:読むな! 呪われるぞッ!

2月22日に内示を受け、3月15日付で人事異動が発令された。こんど行く店舗は、いま在籍している店舗より月商が700万円ほど高い店舗で、我が社の平均的な現所属店と違い取り扱い品目が少々特殊な店である。2年前、土地絡みで営業を続けられなくなって閉店した前所属店と同規模の売り上げ、引き継ぎに行ったらスタッフはオタクが多く濃い印象で、おまけに南米系住民が多いので慣れるまでは色々な面で混乱しそうだ。

前所属店が閉店すると聞かされたときも悲しかったが、今度の悲しさはそれ以上に大きい。この店舗はオープン当初から、俺の地元の先輩が長年店長を務めていた。しかし、先輩が一身上の都合で退職し、競合他社に出店され赤字転落、何人か店長が変わった後に俺が行くことになったのだが、行ってみると店舗は埃と蜘蛛の巣だらけでお客様への挨拶もできてない。先輩が店長だった頃はもっと活気があり、スタッフが忙しそうに業務に勤しんでいたのだが、俺が着任したときは活気が失せ、スタッフにも「仕事をやらされてる」感が強く漂っていて、まったく周りを見ていなかった。

これでは売り上げが回復しないと思った俺は、着任初日の朝礼で店舗を見た感想を率直に話し、自分の店舗運営方針「安全・清掃・接客・整理・欠品(発注)」をシンプルに伝え、まず清掃ルーチンを作り、スタッフにブチブチ文句を言われながらも実行させた。そして入退店客に大きな声で挨拶させ、置けばいい的な商品陳列も細かく指示を出し、雪崩をおこしそうな陳列をスッキリ見やすく、「売れるものを、目立つ場所で、同一ジャンルで陳列する」といった基本から直しはじめると徐々に客数が増え始め、スタッフに担当部門ごとの売り上げや客数を伝えて自分の売り場がいくら稼いでるのか関心を持つようにさせると、着任1年を過ぎた頃には売り上げが回復してきて利益が出せる月が出てきた。

その間に、アルバイトが就職のため立て続けに辞めたり、スタッフのお母さんが亡くなったりと様々な出来事があったが、気分転換の暑気払いで飲みに行ったりしてスタッフとの結束を固め、ゆっくりと時間が進むような、まったりした山間の街にある店舗を運営してきた。現所属店への異動が決まったときは、「オープンから先輩がやってきた店舗なんだから俺が閉店させる訳にいかない」といった個人的思いで赴任したが、湧き立つ雲の中を走り、雪道でスピンしそうになりながら2年間通勤し、それでも嫌気が差さず続けられたのも、スタッフに恵まれ、地域のお客様に恵まれたからこそだ。

店舗は去年の夏くらいから黒字転換し、「赤字転落した店舗を黒字転換させろ」という会社の命令をなんとか遂行したので、「そろそろ異動かな」とは思ってたが、俺の家からは隣の地域で近くの街とはいえ、毎日のように見てた山が見れなくなり、慣れ親しんだお客様やスタッフと離れるのは辛い。こんなに異動が淋しいのは、嫁と出会った店舗から本部に異動したとき以来だ。

店舗は地域のお客様のために営業しており、働くスタッフも地域の人たちだ。俺たち社員は異動して代わっていくが、地域の人間であるスタッフの皆は俺たちが去っても残る。新しい店長は俺のような底辺高校を追い出されたボンクラ店長と違い、仕事ができる面倒見の良い店長だ。新しい店長の元、更なる売上向上を目指してほしい。その店から一番近くに住んでる店長は俺なのでまた行くかもしれないし、人事異動の内示を受けたとき、「あと何年かしたら戻してもらって、あの店で定年を迎えたい」と伝えたので、最後の希望を叶えてもらえて赴任するかもしれない。

そのときは、また、今いるスタッフと仕事がしたいし、できれば現スタッフが一人も欠けてないことを願っている。ちょっと扱い辛い人もいたけど、お客様もスタッフも良い人が多く、山に囲まれ、ウグイスやカッコウが鳴き、夏はSLの汽笛が聞こえてくる、まったり時が過ぎる山間の街の店舗が大好きだった。

ではスタッフの皆さん、お元気で。「あたりまえのことを、バカにしないで、ちゃんとやる」ことを忘れず、引き続き「お客様もスタッフもニコニコ楽しくいられる店」を目指してください。新店長の元で皆さんが活躍することを期待しています。

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