読み切り長編小説

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神様の贈りもの

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 自宅の前まで行くと、庭に車が停まってない。ラッキーなことに母は買い物にでも出かけてるようである。今のうちにカメラを確保しておこう。これ幸いとばかり、家に入った俺は真っ先にリビングへ行き、戸棚に置いてあるカメラを取って二階にある自分の ...

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神様の贈りもの

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 ゴリと高田とまーちゃん、ケンとチョーケン、そして俺と小和田が帰る方向が一緒だったので同じ方向へ帰る者同士で自然と固まり、校門に向かって話しながら歩き始めたときだった。

「コラ~ッ! 花壇の横に机を積みやがったのはテメーら ...

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神様の贈りもの

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 バレー部の部室が使えないなら、プール下の古い机や椅子が置いてある場所しかない。そこは以前、不良たちの溜まり場になっていたが、プール横に通称「大島農園」と呼ばれる花壇ができてからは、部員が一人もいない園芸部顧問、大島先生を恐れて誰も近 ...

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神様の贈りもの

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 退屈な授業がやっと終わり、再び生徒たちのお喋りや笑い声で賑やかになる教室を出て、俺とゴリと小和田は理科室へ向かった。まーちゃんとケンは教室掃除、そして運が悪い事に高田とチョーケンはトイレ掃除の週だった。ゴリと小和田と喋りながら理科室 ...

2017年12月20日長編小説

神様の贈りもの

2017年12月20日長編小説

「いま思いついたんだけど、みんなでカメラ持っていって写真撮らねえ? もしかしたら心霊写真が撮れるかもよ?」

「いいねぇ! 心霊写真が撮れたら『あなたの知らない世界』に送ろうぜ!」

「それ賛成! テレビで放送され ...

2017年12月20日長編小説

神様の贈りもの

2017年12月20日長編小説

 中学三年生の夏、一学期の期末テストが終わり授業が午前中だけになってから数日、茹だるような暑さの中登校すると、教室は大騒ぎになっていた。仲の良い友達たちが五人集まり、高田という奴が身振り手振りを交えて大声で何事かを話している。プロレス ...

2017年12月20日長編小説

神様の贈りもの

2017年12月20日長編小説

 俺に気を使ってか、あまり喋らない親父とお袋と一緒にいるのが辛いので、借りた布団を車に積み、お昼には帰って来ると伝え実家近くの川へ散歩に出かけた。橋の袂から土手に入り、何度も夢で見た場所へ行くと、子供の頃は田圃と畑ばかりで民家は数える ...

2017年12月20日長編小説

神様の贈りもの

2017年12月20日長編小説

 ――実家の南を、西から東に流れる小さな川の北側の土手の上、真っ暗闇の中に俺は立っていた。まるで、映画のスクリーンかテレビ画面を見るように、俺が見るところだけ映像が写り他は真っ暗闇。下を見ると、普段は大人の膝丈くらいの水量しかない川な ...

2017年12月20日長編小説

神様の贈りもの

2017年12月20日長編小説

 12月25日クリスマスの夜、仕事を終えて、外灯も点いてない家に帰ると、暗闇の中手探りでドアの鍵穴を探し出して玄関を開けた。

 真っ暗な我が家、灯りを点けようと壁に手を伸ばしてスイッチを操作するが、何度オン・オフを繰り返し ...