Heaven Sent:第五話

2017年12月20日創作長編小説

「いま思いついたんだけど、みんなでカメラ持っていって写真撮らねえ? もしかしたら心霊写真が撮れるかもよ?」

「いいねぇ! 心霊写真が撮れたら『あなたの知らない世界』に送ろうぜ!」

「それ賛成! テレビで放送されたら俺たちヒーローだぜ!」

 心霊写真が撮れたらテレビに送るのか……。悪くない。俺たちが撮影した写真がテレビで放送されたら本当に学校のヒーローになれる。

「よぉ~し! すげえ心霊写真を撮ろうぜ!」

 俺もケンのアイデアに乗り、その場にいる全員が賛同したとき教室に先生が入ってきた。お喋りを楽しんでたクラスの全員が慌てて自分の席に戻り着席する。

 授業が始まってから先生が黒板の方を向くのを待ち、俺は隣の席のケンに小声で話しかけた。

「まーちゃんも誘おうぜ」

 ケンが頷き、心霊写真撮影メンバーが決まった。

 ケンこと栗崎健、小和田努、チョーケンこと本田健司、ゴリこと久下塚学、神社の向かいに住んでる高田敦、学年一の秀才まーちゃんこと富田優、そして俺、里見達也の七人。いつも学校でバカな事をやってるいつもの七人で、ホームレスが自殺した神社へ行こう。内心ちょっとビビッてるけど、冒険の始まりだ!

 休み時間に心霊写真を撮影する話がしたくて、授業が頭に入らない。時間が進むのが遅く感じ、頭の中は「何時ごろ神社へ行くか、どこから写真を撮るか」ということばかりになってしまう。ノートに黒板の文字を書き写すふりをして授業が終わるのを待ち、やっと鳴ったチャイムの音と同時にまーちゃんのところへ行った。

「まーちゃん、高田の話を聞いてくれよ!」

 まーちゃんは、授業の前に職員室へ行ってて高田の話を聞いてない。みんなが集まってる教室の後ろの黒板前にキョトンとした顔のまーちゃんを連れていき、高田に話を聞かせるように言った。高田が身振りを交えて説明するのをみんなで聞きながら、各々がまーちゃんに行くかどうか尋ねる。話し終わった高田が「まーちゃんも一緒に行こうぜ」と言うと、まーちゃんは二つ返事でO.K.した。

「自殺現場へ心霊写真撮影しに行ってテレビでも放送されたら、俺たち学校の歴史に残るぜ!」

 このノリの良さ、やっぱり俺たちの仲間だ。俺たちは休み時間の度に集まって話し、放課後バレー部の部室に集合して打ち合わせをすることにした。

2017年12月20日創作長編小説