オカマ地獄変 予告

2017年11月8日カツラ大戦争

 「諸君、やっと第二章が終わったな」

 アンソニー・ベラマッチャはワグカッチの広場で、ベンチに腰掛けながら疲れた表情で仲間に話しかけた。

「グダグダだったじゃねえか。作者の野郎、何も考えないで書いたに違いねえ」

「ポコリーノの言うとおりじゃ。だいたい余が墓穴に落ちて気絶するなど、考えられん事じゃ!」

「フッフッフ……。俺だってフライパンに脱糞させられたんだ。作者が何も考えてないのは分かりきってるぜ」

「ワタシもカツラスキーの摩羅をシャブらされたわん! おまけに『精を飲まない』って殴られちゃったし……。凄く痛かったのよん!」

 登場人物たちが作者の悪口を言っていると、突如として天から声が響き渡った!

「誰だ、俺の悪口を言ってるのは~ッ! 次は登場人物を一新しちまうぞ!」

 ベラマッチャたちが空を見上げると雲が人の顔に変わり、やがて人の形となってゆっくりと地上に降りて来たではないか!

「うッ、うおぉッ……」

 驚き見つめるベラマッチャたちの前に降り立った男は、ジロリと登場人物たちを見回すと悪態を吐き始めたのだ!

「ケッ! 役立たず共が悪口ばかり言いやがって! 大体お前らに魅力がねえから読者がいねえんだよ! 書いてる俺に文句ばかり言ってねえで少しは反省しろよ!」

 明らかに作者と思われる男の悪態に、口を半開きにして見ているだけだった登場人物たちがキレた!

「この馬鹿野郎~ッ! 俺たちを考えたのはテメエじゃねえか~ッ!」

「げぇッ!」

 唸りを上げる木人拳に襲われ吹っ飛んだ作者は、地面に叩き付けられのた打ち回り、その作者を登場人物たちが取り囲んだ。

「僕たちに魅力が無いのは君の責任ではないのかね!?」

「次こそは余が活躍するんじゃろうな!?」

「いや、次はこのカルロス・パンチョス様だぜ!」

「タイトルからすると次はワタシなんでしょうん!?」

「――いや、まだ何も考えてねえんだ……」

「こっ、この大馬鹿野郎~ッ!」

 再び殺人パンチを食らった作者は地面を転げ回ると、パンパンに腫れた顔で目に涙を浮かべながら詫びを入れた。

「すっ、すまねえ、ポコリーノのアニイ……」

「おい作者! 次こそはまともな話を考えろよ!」

「一応、次は料理人の話になると思うんだけど……」

「一応じゃと?」

「なんでファンタジーで料理なんだ?」

「職人三十六房との戦いはどうなったのん?」

「むぅ……。スモウの話はボツになったのか……」

「ケッ! 料理人とどうやって戦うってんだよぅ! 呆れて何も言えねえぜ」

「余が酒池肉林のバカンスを楽しんどる話がよいと思うがのぅ?」

 登場人物たちは作者の無策に呆れ、口々に作者を罵りながら去って行った。

 残された作者は、登場人物たちに聞こえないよう悪態を吐くと再び天に昇り、第三章をどうするか頭を抱え始めた。

一匹のオカマが悶え……喘ぎ……悶絶する……
これ即ち、『オカマ地獄変』也!

第三章『オカマ地獄変』の連載開始まで、いましばらくお待ちください。


2017年11月8日カツラ大戦争